「桜の森の満開の下」論――語りの焦点と主人公に与えられる呼称について

劉小霞

 「桜の森の満開の下」は高い評価を受けて、世界で脚光を浴びる傑作として、その説話形式・説話性の継承だけではなく、テクスト自体の「語り」の設定も主人公に与えられる「呼称」も特徴である。なお、具体的にどのような特徴があるのか、どのように現されているのかという疑問についての考察も試みたい。文体と形式の面についての考えがあるが、今回の発表では主に文体上の語りの焦点と主人公に与えられる呼称に注目して検討してみる。

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